• 2016 冬 欧州記 2016.04.24

    カタヤマです。

    ご無沙汰のコラムです。

    書かなければ書かなければ…

    分かっているけどたどり着けない…

    そんなこんなでもう4月後半。

    さすがに焦って仕事を投げ出しパソコンひとつ持って近くのカフェに駆け込みコラムスイッチを押したところであります!

    それでは早速。



    ベルカルテを立ち上げて3年目。

    初期計画で3年間を節目と考えて、いろんな思いを形にしようとしてきました。

    昨年から、節目までの内容と節目からのそれを想った時、もう少しいい形でみなさんに伝えるために

    ベルカルテの厚みを増やそうと画策してきましたが、

    まずはうちのスタッフの目を養うために、現場を見せていこうという思いをずっと抱いていました。

    かつて私は欧州文化に魅了され、アンティークをはじめに独特の品物を欧州を経て福井から届けようとスタートしたわけですが、

    過程の旅は楽しいことばかりではなく苦労が多く。。

    用意されているところではなく、アンテナを張りながらこちらから探しに行くわけで。

    プラン立て、コンタクト、交渉、買付、オーダー、運転、梱包などなど、、、

    現地でやることは山積み。

    ただこの2年間特に過密に行動してきたので、まずの独自ルートは見えてきたところもあり、

    これまでの応用と、これからの新規開拓を含め別に新たに画策しているところでもありました。

    年に2度を基本に欧州を中心に旅に出ますが、特に1月はその年の秋冬献立を立てるためにやることが盛り沢山。



    手伝いがほしい。。



    そんな思いをも切に思う昨今。

    思い切って休業し、次のステージへの種まきとも考え

    2016年最初の旅はチエさんを同行させて、長期の旅へと出発したのであります。

    チエさんとは前職からの付き合いになりますが、一緒に買い付けに出るのは今回が初めて。

    帰りの荷物が多くなるだろうから、女子には大きなトランクを渡していざ羽田空港へ。


    チエさん「エスカレーター怖い…」


    私「え…」


    トランクを先に乗せようとするチエさん…

    つまずく足元…

    トランクを落としそうになりビクつく後ろの人…

    ここから…

    大丈夫か…

    エスカレーターに乗る手順レクチャーからこの旅の始まりです。

    今回はスケジュールの都合もあって羽田からの夜行便でフライト。

    シャルルドゴール空港に着いた時は早朝5時半。

    ドイツ行きの夕方トランジットまで多く時間を取ったので、

    折角ならと始発でパリへと向かいます。

    8時間ほど時間が取れそうなので、とりあえずなかなか出来ない主要観光でも…とエッフェル塔方面へ。

    6時過ぎでは流石に辺りは真っ暗。

    近くスフレンヌ通りにカフェ明かりが灯っていたのでクロワッサンとカプチーノで一息。

    たまたま入った店でも朝には優しく美味しい。

    移動の疲れと環境変化に慣れるためにはいい時間です。

    初パリのチエさんのためにまずのベタな場所はともかく、人の少ない ” 朝焼けのエッフェル塔 " は自分も見てみたかったので

    運良く天気良く、オレンジ色になっていく塔が拝めたことはありがたいことです。

    シャンゼリゼ通り、凱旋門、ルーブル美術館。

    東に動いていきながらセーヌ川をのんびり散歩。

    以前食べたkaiserのパンが美味しかったので再訪問。

    週末だったら蚤の市でも行きたいところだがこの日は週の真ん中。

    こんなルートが半日パリ旅にはいいのかなぁ。。と。

    北駅を眺めながらあちこち堪能した時には、

    チエさん改札も慣れてドヤ顔。

    欧州旅の始まりにはいい時間を過ごせた気がします。

    トランジットの時間を使うことは多少時間が気になってソワソワしますが、パリ市内への寄り道は贅沢なものです。

    さようならフランス、今度来る時はもう少しゆっくりできるスケジュールを組みます。

    さてここからは本格的な仕事。

    夕方、再びエールフランスに飛び乗り2時間ほどかけてドイツテーゲルへ。

    バスチケットを買おうものなら券売機が反応しない…

    何度やってもできないから、冷静に見てみるとvisaが使えない…mastercardわせた…

    渋々現金で払うも2種類はカード持ち歩いたほうがいい事を実感。

    なにやら慌てていた前の女性が差し込んだまま忘れていったクレジットカードは、

    インフォメーションに預けましたとさ。

    ちゃんと手元に戻るんでしょか。。

    チェックイン後は明日からの仕事に向けて食料調達。

    前回よく使ったホテル近くの小さなスーパーがbioショップになっていたので水、食料を物色。

    「体に良くてもbioは高い」

    はいつの話か、ドイツは国全体が健康ブーム。

    ちょっと歩けばbioショップが見られます。

    当然どハマりのチエさん、難しいドイツ語と格闘しながらジャケ選びw まあどれもデザインがいい。

    私はスイス近くホルンベルグ産の瓶ずめウォーターにピントを合わせるも、やっぱりこっち、とフレッシュジュースをチョイス。

    水は100円以下で買う!

    がどうも染みついているみたいで…

    調達はそこそこにこの日は早々と就寝。

    今回のドイツスケジュール、ドレスデンからチェコにかけてのルートを当初選択も、その後のあまりの過密さに厳しさを感じ

    ベルリン中心の蚤の市はもちろん隠れてる場所への新規開拓ルートを選択。

    女子に気を使うという自分の甘さを感じつつも、かつてこの地から始めたベルカルテ旅を振り返り、

    あらためて巡る事にしました。

    西へ東へ、北へ南へ…

    情報と勘を頼りにハンティングの旅。

    覚悟はしていたもののやっぱり凍えるほど寒い中、出会いを求めて歩を進めます。

    記録と記憶が財産になる買い付け旅。

    初日からしばらく、メモを始めるチエさん。

    怒られながらも一生懸命ついてくる姿がそこにはありました。

    ハンティングが夕方に差し掛かると、晩飯を何にしようかと考えるのも常。

    この日はマルハイネケの公園近く、マルクトハーレ(屋内マーケット)で調達します。

    ここは新鮮な野菜をはじめに、肉や魚やチーズ、パン、ワイン等などのお店がいたるところに。

    奥にはオープンレストランもあるからよりどりみどり。

    生、燻製、ホワイト3種のハム、ビーフの煮こごり的なお惣菜、いろんなオリーブなどなど。

    ビールもワインも豊富だから言うことなし。

    ホテルに戻ると収穫チェックや記録、洗濯や翌日の予定立てなどやることはもりもり。。

    なんとか片付けようとする思い。。

    しかし寒い中歩き回りお腹を満たして帰った温かな部屋では、時に疲労で睡魔に襲われバタン。秒殺です。

    それでもやらなければいけないことは無くらならいので、こういう日は夜中に目覚め仕事を片付けます。

    ホテルには冷蔵庫はないから天然冷蔵庫。外は氷点下だからなんでも保冷を。

    作業中小腹が空いたらオリーブをつまみます。冷え冷え。

    週の変わった月曜日、疲れがたまってきたこともあって少しゆったりした時間を。

    そして夜からは、師からスタッフを預かり一緒に歩を進むことに。

    かつて自身が学んだことを、師のスタッフに教えるという。。

    不思議な気持ちになる瞬間でありまして。

    「失敗こそ糧」

    と自分のモットーがあるので、全てを教えずやらせて見守るという時間を作ったり。

    覚えればとても快適なドイツの交通網。

    最初は看板すら見つけられなかったのに、最後は進んで歩いていく回もありました。

    ベルリンはパリともロンドンとも当然違う地。

    何処かしらレトロで、考え方が堅実的。

    古いものに対する接し方は日常的でとても興味があります。

    今回で4度目のベルリン訪問でも、まだまだベルリナーには程遠い。

    でもまた少し解ったこともあり、一歩前進。

    こうしてドイツを後にするのでした。

    ドイツ最終日、71キロ。

    ちと増えたことはどうでもいい話。

    土曜日の夕方、アイルランドに向かうためシェーネフェルト空港へ。

    選んだのはもちろんライアンエアー。

    いろいろとめんどくさい準備があることはさておき、慣れれば便利なライアン。

    荷物は一人20キロ分追加したのでなんとか1バゲッジに収めるために隅っこで格闘。

    人の目なんぞ気にしてられません。

    無人の機械判断箇所で何度かはねられたものの、冷や汗かきながらなんとかクリア。。

    やっと乗れるー

    はず…

    が…

    手荷物チェックで案の定のトラブル。

    最終日にゲットした直径30cm強のプラット時計を手荷物に忍ばせていたもので…

    自身はスムーズに通過したものの、荷物がストップ…

    「あ、やばい…」

    冷や汗…

    行きかけた画像を戻す監視係…

    誰が見ても怪しく思う謎のシルエット...

    拡大チェックを繰り返す作業…

    なにやらカチカチ音がする荷物…

    ざわつく係員のみなさま……

    冷や汗…

    「カモン」

    ちょっとこっちに来なさいと別室誘導。

    始まったのは麻薬検査…

    麻薬!?

    いやいや時計ですけど!

    必死の説明も全身くまなく取り調べ。

    ようやく機械は「麻薬じゃないよ〜」のブザー。

    当然ながら!

    最後にまたいい経験をさせていただきました。

    ここで終わらないのが旅というもの。

    移民問題もあって2重3重のチェックがはいるドイツ。

    搭乗ゲートで再度パスポートチェックを。

    ここで発覚したのがチエさんのパスポートだけ入国印が無い事実。(自身も何度もある)

    羽田(出国印あり)からシャルルドゴール、トランジットを利用したためフランス入国(が、入国印なし)

    再度フランス出国(出国印なし)、ドイツ入国(入国印なし)という過程。

    要は羽田の出国印しか無いということ。

    どうやってお前はドイツに来たんだ?という。。

    しまった…

    質問攻めにあうチエさん。

    フォローに入ってなんとか通してもらうものの、アイルランドに着いた時にはヘトヘト。

    それでも進まなければいけない行程。

    最後の力を振り絞り、B&Bへなんとかたどり着きました。

    翌朝、早く仕事に行きたいことを知ってか知らないのか、ゆうゆうとキッチン自慢を始める宿主。

    aaronのオーナーは朝からテンション高めの性格。。

    アイルランドの2日間は時間との勝負。

    なんとかオーダーをまとめて美味しいギネスをいただきました。

    2日目の夕方、ぎりぎり仕事を終わらせ次の地スコットランドへ。

    ニットを求めて最終仕上げの場所です。

    しかし翌朝、チエさん体調不良でペースダウン。

    疲れが出たのか謎の腹痛。

    この日はグラスゴーまで向かう予定。

    しかし…

    ホテルに置いて一人で行くべきか…

    強行すべきか…

    下した答えは療養日。

    グラスゴーをキャンセルして体を休めることに。

    スコットレイルはまた次回。。

    午後、少し落ち着きを取り戻したので街に出るも台風ばりの強風。

    知人からも飛行機が飛ばないとの連絡。

    あぁ…

    せっかくのエジンバラも楽しめないのか…と思わせる天候。

    しょうがないので、静かな教会で心落ち着かせることに。

    くよくよしていてもしょうがないので、こういう日は美味しいものを食べて飲むべし!

    なんとか飛んだ飛行機でたどり着いた、私の師eimekuコダイラ氏、セキくん、これから長野で始まるmonbusテルスケさん。

    少し回復したチエさんも合流して雑談会。

    こういう時間が一番旅の疲れを癒してくれます。

    翌早朝、最後の地イングランドに向かって歩を進めます。

    過酷な日程も全ては糧。

    ベルカルテは旅を続けます。

    katayama

    旅記

    23:52

    Sunday

    2016.04.24

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