2月、ベルカルテ旅の最終地はイングランドにありました。
あいかわらず山あり谷ありの日々。
順調な日もあれば、高い高い壁にぶつかる日もあり。
この日を乗り越えれば5合目6合目…
「きっと…きっとこの先には…」
心の声がつい漏れる独り言…ブツブツ…
9苦しんで1楽しければ良し。
結果オーライを望んでアクセルを踏み続けていきます。
聖堂に恵まれた旅路、
中盤を差し掛かったこの日はチェスターから北東への移動。
イングランド北部、ハリファックスへ向かいます。
夏季とは違って夕方から薄暗くなるこの時期、17時仕事後の移動時は真っ暗です。
この日の宿泊先は丘の上の田舎町という情報なので、ある程度は覚悟をしたものの、、
街灯のない道を進んで推し進めるガーミンナビ。。
急に現れる路肩の動物達。。
光る目にビクつきながら山道を進み、、
前日チェックした天気予報では雪マークがあったことは周知のこと。
液晶の外温計はみるみるうちに氷点下まで下がり続け…
予報的中。。
降り始める雪。。
車はノーマルタイヤでよろしく装備。
隣の崖にビビる隣のチエさん。。
やめてやめて、と思いも虚しくせまり来る対向車。
細い登り道、凍った路面での坂道発進の時はさすがに心臓ばくばくです。
約1時間のレッツゴー雪山爆走劇の末、
ようやくバーキスランドの街に入り宿泊先のB&Bに到着したのは20時を過ぎた頃。
宿泊先を選ぶ時は価格、利便性、雰囲気と、いろいろなことを総合して決めていきますが、
この場所はパブレストランが付いている事と、部屋の感じ(事前チェックの写真)も良さそうだったので選んでみました。
到着後、一先ずチェックイン!とドアを開けると、ひとりの女性がお出迎え。
「待っていたのよ!」と、とてもフレンドリーな奥様二キー。
バンコク人の彼女はとってもご機嫌。
二キー「日本人が来るからドキドキしていたのよ〜。」
二キー「だってこの場所に来た初めての日本人なんだから!」と。
私「えー!そうなんですかー!」と盛り上がり。
中に入るとそこはパブカウンターがナイスな落ち着いたレストランじゃないですか!
紹介された部屋はとてもキレイでセンスの良い間取り。
この日はとても疲れていたのですぐにでもベットにダイブしたいところ。
でも美味しそうな匂いにつられて部屋はそこそこにレストランへgo!
ジョン「エールビールあるけど飲むかい?」
マスターの誘惑に即答で
「もちろん。」
勧められたのはやっぱりエールビール。
エールは伝統的な地ビールのようなもの。
各地で味わうエールはそれぞれ独特で楽しみのひとつでもあります。
今回のオススメはイングランド中部のウィッチウッドで作られているホブゴブリン。
ローストされたような香りがしますが飲み口はわりとさっぱり。
エールはドラフトより苦く濃いのでクセはあるけど、深い味わいがたまらなく美味しい。
もうひとつはもう少し北にあるマーストンズのライトエール。
これはホブゴブリンより飲みやすく、フルーティーな味わいでした。
勧められたご飯はどれも美味しい。
重いイングリッシュブレックファーストばかり食べてきたから胃が休まる感じ。。
「二キーは腰が痛くてご飯作らないから全部俺が作るんだよ。。」
と少し不満混じりに語るジョン。
血でできたブラッドソーセージを恐る恐る食らうチエさん。
聞けばジョンはもともとアンティークディーラー。
長く家具を中心とした仕事をしていたらしく大盛り上がり。
冗談が好きなジョンとご機嫌で優しい二キーと暖をとりながらの時間は心地の良いものでした。
エールが何杯も入って夜も更けていけばみんな笑顔になります。
翌朝、朝ごはん前に庭に出てみるとそこは素敵な景色が広がる光景がありました。
夜は真っ暗で何もわからなかったけど、とってもいい環境がここにはあります。
早起きのジョンも混じってひとときの談笑。
「ここの夏は快適でもっと良くなるよ」と。
朝ごはんはもちろんイングリッシュブレックファースト。
少なめと言ってもフルで出してくるジョンの(迷惑なw)優しさを感じながら腹ごしらえ。
美味しいエールと美味しい料理の数々。
楽しいジョンと二キーにまた来る約束をして次の旅へ向かいます。
katayama
The Griffin Inn Pub with Rooms
57 Stainland Road, HX4 0AQ ハリファクス
+44 1422 823873
Dear John & Nikki
Thank you very much for your fun time!
I go certainly to drink ale.
I'm looking forward to the day when you can meet again.
Best regards
Kazuya & Chie