雰囲気を纏う古き良き鞄
2022.10.24Leather,Bag
約3年振りとなった欧州、夏の買付け。
オーナーが旅する中で出会った、数々の素適な古物たち。
その中でも、お披露目を心待ちにしていたアンティーク、ヴィンテージバッグが
いよいよメンテナンスを終えて、ベルカルテに並びました。
90年から100年ほど前の貴重なバッグ。
数ある中から選りすぐりの一部を、今日はご紹介したいと思います。
まずはこちらから。
ベルト部に、手を通して使うクラッチバッグ。
百数年前に作られた、ドイツ製バッグです。
使い込んで掠れ、柔らかくなったシボ革が良い雰囲気です。
裏面にも小さなベルト。
表裏で違うベルトデザイン、
こちら側は、取手の役割も果たします。
開くと中央に左右色分けされた、がま口付き。
小銭やお札、カードなどを充分にしまえてお財布要らずです。
クラッチバッグと手袋。
秋冬ならではの組み合わせを楽しみたいです。
Old bag
1915年 Germany
¥27,500(25,000)
続いて
シンプルながら台形デザインが個性的な
ネイビーのクラッチバッグも、ドイツ製のもの。
かしこまらず、デイリーな装いにもマッチします。
中と外で独立した部屋が寄り添ったデザイン。
それぞれの部屋に小さなポケットも付いています。
こちらもハンドストラップ付き。
サイドから手を入れるスタイルです。
Old bag
1920's Germany
¥19,800(18,000)
個人的におすすめしたいこちら。
アールデコならではの丸でも四角でもない中性的な形が
素適なバッグです。
小さく見えて携帯、小さめの財布、鍵などは
収まりそうなサイズ感。
普段使いから、オケージョンシーンにも幅広く使えそうです。
開閉には三角の留め具を上下するスタイル。
内側にポケットが一つ付いています。
Old bag
1910-15年 Germany
¥27,500(25,000)
ブラウンのシボ革、ベロのデザイン、ベークライトの留め具。。
アンティークの風格漂うバッグは、1920年代の物。
数あるプラスチックの中でも
もっとも歴史の古い樹脂素材、ベークライト。
ベークライトならではの
不透明でマットな質感と色合いが
ブラウンレザーに映えるモダンデザイン。
内側はシルク素材。
使用感のないきれいな状態です。
開けるとドクターズバッグのように水平に開き、
物が出し入れしやすい作りです。
クラッチとしてだけでなくハンドバッグのようにも。
使い込まれた編みベルトが、
しっとりと柔らかく手に馴染みます。
より一層寒さに似合うブラウンレザー、
落ち着きのある佇まいが大人のバッグです。
Old bag
1920's Germany
¥25,300(22,000)
さて、こちらは何でしょう。
ハンドルの付いた巾着バックです。
小さなサイズ感と愛嬌あるフォルム、
思わず手に取りたくなるようなこのバックは
1920〜30年代頃のもの。
シルクのような滑らかで手触りの良い上質な生地が手触り良く
白と緑の絣のような柄がランダムに入る、素適なバッグです。
縁にはゴールドの装飾。
細やかな部分にもこだわりが感じられます。
どなたかハンドメイドで作られた物ではないかなと、思います。
汚れや破れのない、貴重な一点
イヴニングバッグとして、ワンピースにも似合いそうですね。
Old bag
1920-30's Germany
¥17,600(16,000)
今にはない当時の素材やデザイン、
そして、経年による味わいを増したアンティーク、ヴィンテージならではの雰囲気。
大切に受け継がれた物を使う側も大切にしながら
自分らしく楽しみたいですね。
kosaka
category : Leather,Bag