KANELLの心地良いニットソー
2024.10.04Wear
10月になりましたね。
皆さん、いかがお過ごしのことでしょうか。
残暑感じる日々はまだ続きそう・・なんて思っていたのも束の間、
雨の日の今日は、なんだか肌寒くも感じるほど。
アイスから、ホットコーヒーを自然と選択する朝、
身に纏う服もつい、厚みのある頼もしい生地感のものを手に取ってしまいます。
KANELL
フランス北西部に位置する、ブルターニュ地方で
最も古くからマリンボーダーウェアを作っていた歴史をもつ、KANELL（カネル）。
上質なコットンを使い、時間をかけて編みあげるニットソーは、もちもちとしっとり。
その素材感に、誰もが驚かれます。
カットソー？ニットソー？
となる私もその一人なのですが、前回ご紹介したこちら、
ニットも、カットソーも、メリヤスも、まとめると同じ生地の仲間なのです。
違いは作り方。
カットソーの場合は、反物に織りあげたニット生地を裁断し、それから縫製して仕上げ、
ニットソーは、パーツ毎に成形して編みあげ、それぞれ編みあがったパーツを縫製して仕上げる、つまり
裁断する工程が無く、パーツ毎に成形して編みあげるのがカットソーと比べて大きな違いなのだそう。
以前まで、Fileuse d'Arvor（フィールズダルボー）社の品を扱っていたのですが
様々な情勢、状況下もあって、フランスメイドの物作りが徐々に衰退していく中、
このフィールズ社はブランドの存続の為、同業大手のArmor-lux社の傘下に入ることに。
工場の規模は大きく、効率も良くなったのですが
昔ながらの丁寧なもの作りを続けていたフィールズ社からすると違和感があり、不協和音の居心地の悪さから
長年の仲間・職人たちと共に、Armor-lux社を後にすることに。
そして、新しい会社を立ち上げる事となりはじめた KANELL は、
フィルーズ社の前身、現三代目社長の祖父にあたる創業者、ピエール・ブレストが1923年に設立した会社
「Kanell Industriel」の名から、原点回帰となったのです。
今回オーダーしたのは、ボートネックの「MIDSHIP」というモデル。
上から見た時にその形が、
ボート（船）のように見えるネック（首）なことから名付けられた、美しいニットソー。
鎖骨のラインに沿って横長に緩くカーブのかかったネックラインが特徴です。
背面も美しい。
また、美しいだけでなく、
肩の部分の生地を重ねて縫製することで、補強され伸びにくい作りに。
洗濯して生じる、よれなどといったこともほとんどなく、長く着ていただける一枚に。
長年のマリンウェアの経験と、技術から生み出された、縫製方法のひとつです。
素材は、コットン100%。
程よく伸縮するので着心地がよく、'' 着疲れない '' そんなイメージでしょうか。。
綿素材とは思えない上品な雰囲気は、ハイゲージのウールニットのよう。
一枚でもインナーとしても。
’’ ロンT '' よりも厚く、スウェットよりも薄い
まさに今の気候温度に「丁度良い」がぴったりの一枚です。
サイズは、XXS・XS・Sの3サイズ。
身長159cmの私で XS のサイズを着用。
ぴったり過ぎず、体に程よくフィットするサイズ感です。
同色の FACTORY の綿麻スカートで合わせた、ワンピースのようなスタイル。
コートも同トーンで秋らしく。
続いて色違いは、オレンジ寄りの朱色。
こちらも秋っぽくて良い色味です。
サイズは、同じくXSを着用。
デニムにインしてすっきりと。
カジュアルな合わせも上品にまとまります。
ワンパターンになりがちなインナーも、華やかな印象に。
首元、袖口からチラッとだけ覗かせるのも良いアクセントに。
ミリタリーカラーにも映えますね。
そして、着やすく合わせやすい、定番のエクリュ。
着用しているサイズは、Sサイズ。
袖丈や身幅、丈感など、少し余裕のあるサイズ感。
スウェットを着ているかのような雰囲気にも。
インナーをしたためたい方や、身長が160cm後半くらいある方は、こちらがおすすめです。
一枚目にと選ばれる方の多いカラーでしょうか。
ボーダーも良いけど、無地の万能さ。
ボトムスも選ばず、合わせがしやすいです。
それから個人的に気に入っているポイントは、
袖にリブがないこと。
締め付け感がなく、腕もすっきり長く見せてくれます。
KANELL
XXS・XS・Sサイズ
France
¥18.480（16,800）
定番の一着をずっと長く。
着飾らないそのシンプルゆえの定番こそ
素材や縫製にこだわった、丈夫なものを選びたいですね。
chie
category : Wear