古きディテール、オールドのこだわり
2024.10.13Wear
昨日は地元で毎年恒例の花火大会。
涼しく空気の澄んだ田舎の夜空、たくさんの大輪が打ち上げられました。
早めに帰宅して、家から少し散歩して、大きな花火が見られる特別な日。
10月、この季節の花火大会というのはなんとも贅沢なもので、
何かと気忙しい気持ちを落ち着かせてくれる、小休止のような時間。
よし、またここから頑張ろうと、ひとつ気持ち整え歩が進むもの。
考えたくもないけど今年もあとふた月半ほど。
やるべきことをやって充実した日々にするために、目の前のことに打ち込むのです。
秋晴れが続くとても気持ちの良い期間に入った10月、
今日はこれからの日中、それから夜間も楽に楽しめそうな、少しだけ個性のあるお洋服のお話。
19世紀後半、羊飼いが実際に着ていたリネンスモック。
それから修道院、古き教会を歩く女性が身にまとう、1900年代初頭のチャーチワンピース。
そんな100年ほど前の、女性のワークウェアを現代的に再構築したような一枚が、このオネットの一着。
胸元、背面にたっぷり細かく寄せたギャザーのデザインは、
軽い綿麻デニムの柔らかな生地で仕立てられているので膨らみすぎず、動きとともに縦にきれいなドレープの揺れを生み出してくれます。
生地量がしっかりあって女性らしく優しい雰囲気ですが、縦にスッとして見える出立ちは、おごそがにも思えむしろシックです。
足元の両サイドにはスリット入り。
ボトムを入れて下に重きを入れるコーディネートもまた良し。
ストラップシューズ、バレエシューズでクラシックに合わせる日、
それからレースアップシューズでモダンなハズし方も素敵だと思います。
胸元は程よく開きがあるので、中に白や黒系のブラウス、タートルを合わせるのもまとまりが出て良し。
それからこの柔らかく起毛した薄手のデニム素材は、着て洗ってを繰り返していくと育って雰囲気が出てくると思います。
大切な一枚として長く愛用してほしいワンピースです。
HONNETTE ブラックシャンブレーデニムワンピース
France
¥38,500 (35,000)
こちらはシンプル且つクラシックの美しさを感じるブレナの一枚。
要所にヴィンテージのディティールを取り入れつつも、 現代的な美しさと着心地を追求した一品です。
1940年代から50年代のフランスにて多く作られた作業着。
それから家着や普段着としても採用されてきたグランドファーザーシャツ。
そんなヨーロッパのヴィンテージシャツをモチーフにした一枚。
小さな丸襟、膨らみのある袖。
女性らしさはありますが、決して甘くなりすぎない絶妙なバランスの作りをしています。
そして密かにデザインされた両サイドのポケット。
洋服って着用してみて、こういう手の置き場所があるのは嬉しいですよね。
当時の物にはないデザインを、雰囲気を壊さないように取り入れるのがブレナの仕事。
決してバタバタなデザインにならないように。
40番手の少し太めの糸を使用したブロード生地は、薄手ながらも高密度で居られているので少しハリがあります。
仕上げの洗い加工によって出来上がる、少しだけガーゼのような肌触りを感じるふんわりとした印象。
透け感が少ないので、季節を問わずいろんな着用ができる優れた生地だと思います。
実用性とデザイン性を兼ね備えて作られたこのロングシャツ、
ブレナの品物全般に言えることですが、生地と縫製、パターンが本当に美しいです。
こんな重ね着をした時も、色々とそんなこだわりが大切。
長く使って欲しいものだからこそ、制作の過程、素材を大切にしたい。
そんな思いが詰まっています。
BRENA ロングシャツ
Japan
¥24,200 (22,000)
そして色違いの黒。
そしてもうひとつ。
ハイウエストが当たり前だった時代。
階級関係なく凛として見える当時の装いは、スッと見える下半身のパンツ、スカートのパターンが肝。
キレイめとかカジュアルとか関係なく、ボトムスはそういうふうに着用するもの、というのが " 普通 " だった時です。
セレモニー以外でも、ミリタリー、ワークシーンにおいても、
そんなボトムスに対して、キレイにエレガントに見えるようにセットされてきたのはショートのトップス。
スタイルをまとめる大切なアイテムです。
そんなオールドファッションの歴史を経て、ハバーサックが独自に解釈するショート丈のバンドカラーシャツは、
シャツとしてはもちろん、ショートジャケットのように羽織としても楽しむことができる一着に。
オーバーサイズで身幅とアームホールにゆとりがあることで、いろんな着方ができる万能なシャツに仕上がりました。
ハバーサックの凄いところのひとつにオリジナルの製作生地があります。
今回の生地は、ハリとコシがあるシャンブレー生地を使用。
HAVERSACKらしい高密度で、しっかりとしたグログラン調のシャンブレー素材です。
とてもちみつに高密度な平織なので、生地を曲げるとそのまま固定するくらい。
これがまたジャケット風の一役を担っていてとっても良いです。
そして写真では黒に見えるこの生地、細い金糸が織り交ぜられたもので、
見るかたによってはブラウンにも見えます。
独特な光沢感のある、深みのあるタマムシ色といったところでしょうか。
共地のパンツのウエスト周りは、ダブルバックルベルトのグルカ仕様。
1970〜80年代のワークをも感じさせるディテールです。
腰回りはゆとりのあるツープリーツ仕様で、ワイドテーパードシルエットに仕上げられたバギーパンツの形。
それぞれで合わせるのも良いし、こんなセットアップもそれなりのシーンで使えて良さそう。
HAVERSACK バンドカラーシャツ
Japan
¥26,400 (24,000)
HAVERSACK バギーパンツ
Japan
¥36,300 (33,000)
パンツはメンズサイズだとこんなスタイル。
気がつけば、朝は落ち葉ひろいの日々。
裏庭の木々もほんのり赤みを帯びてきて…
少し気持ち落ち着く時、
古きディテール、オールドのこだわりをゆっくりと楽しんだりするのも、
たまには良いと思います。
katayama
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