テーブルに古きをひとつ
2022.09.12Zakka
中秋の名月を見終えた9月、30°近い日中の気温の中、涼しい建物の中で少しずつ秋の色を身の回りに置き始めています。
また今年もきっと、急にストンと気温が下がる時が来るのでしょうね。
羽織や、シャツコートをクローゼットに配置したり、サンダルを片付けたりと、
季節の変わり目の ” 恒例行事 ” が始まる頃です。
気持ちの切り替えはどこから始めていきましょうか。
今日は家の中の、ちょっとした嗜好を。
キッチンや、リビングの " 色 " を変えるのも、いい手段だと思います。
花屋に並ぶ花の種類も色々と変わってきて、それと合わせるベースを変えてみるのも楽しいもの。
皆が集まる空間に、食事を囲むダイニングに、主役の植物とコーディネートする大事なアイテムです。
このドイツで焼かれたベースは元々ジャグ用。
まだ若い年代、1980年から1990年代頃に作られた黄色い品は、これから色付いていく銀杏のようで。
見ていて落ち着く可愛いベースです。
マーブル状の模様が特徴なのは、1960年代頃の品。
小さな歪みはアシンメトリーの植物に相性が良くて、置く場所を華やかにしてくれるはず。
いい表情と、小ぶりながら存在感があります。
置き場所によっては見え方も変わるし、一度置いたら固定しなくても良い自由な部分。
装いで言うところの足元のような存在ですね。
フラワーベース各種
Germany , France
¥5,280(4,800)〜
器を変えてみるのも趣があっていいと思います。
食卓にも邪魔しない程度に演出を。
これはフランスモゼル県、かつての陶磁器の町サルグミーヌで作られた品。
ドイツ国境にも近く、ドイツ側でも見かけることがあるこの地で作られた焼き物です。
ブラウン調の花模様はとても上品で、落ち着いた表情があります。
しっとりとした季節空間の中で、秋の緑葉が合うのが目に浮かびますね。
Sarreguemines ディナープレート
1880 - 1920's France
¥7,480(6,800)
こんな色絵柄が目に入ると、より幸せな気持ちをもたらしてくれるでしょうか。
この夏の買付旅、フランス中部、ディゴワンの街を訪れました。
この一枚は当時その地で作られた品物。
パリから南方の焼き釜で作られる、ジアンブルーの色付けに近い淡目のカラーリング。
" しあわせの青い鳥 " この時代もそんな思いを抱いて描かれたのでしょうか。
これから秋、冬へと向かう季節、寒色で描かれたデザインが、温かな空間へと変えてくれる品になってくれるかもしれませんね。
Digoin & Sarreguemines ディナープレート
1900 - 1940's France
¥8,580(7,800)
集まる楽しさもまた少しずつ増えてきた感じがします。
皆が集まる場所に " 古き色 " が増えること。
楽しさのお裾分けです。
katayama
category : Zakka