日常とオケージョンと
2025.02.10Wear
立春が過ぎて、雪との付き合いの傍、
すでに気持ちの先は、次のあたたかな季節のことです。
まっさらなブラウスを羽織って革靴履いて、好天気のもといろんな場所を巡る旅を想像。
ほんの数十秒でもお日さんが差し込むだけで、ただただ幸せな気持ちになる北陸の生活をしていると余計、
この先訪れる晴れ間のある日々に、心底ワクワクしてきます。
それからもうふた月もすれば桜咲く新年度。
襟を正す洋服につつまれて、また一歩踏み出す時ですね。
そんなときに必要な " 一張羅 " にもなる少しかしこまったキレイ目な品。
そろそろ準備をする時期でもあります。
ベーシックなものほど探すのは難しかったりするもので、
” いろいろちょうどいい ” 品となると結構限られてきます。
生地感、抜け感、コスト、そしてアレンジの可否を考えると、どこを落とし所にするべきか、と。
ベルカルテの答えはこのセットアップ。
決まりすぎないシンプルなノーカラー。
やわらかく写るドロップショルダー。
綿地と麻地を主にしたとても軽い生地は、伸縮のあるストレッチ素材。
軽さと、伸縮による動きやすさのおかげで着心地がとてもよく
ビジネスシーン、少しだけキレイな装いが必要な時、
普段のカジュアルなシーンでも、とても扱いやすいジャケットなんです。
パンツももちろん同素材。
形はテーパードのシックな形状。
アンクル丈が整いやすく、足元によっていろんな個性、雰囲気を変えられるほど
いい意味で " 普通の " テーパードパンツです。
prit ノーカラージャケット
Japan
¥16,280 (14,800)
prit テーパードパンツ
Japan
¥12,100 (11,000)
このジャケットのもうひとつの魅力は、いつもの生活の中でのスタイルに共用できるということ。
こんなデニムスタイルでもバランス良くスタイリング。
生地の薄さと伸縮特性は腕まくりもご覧の通り。
オーバーコートを羽織ったとしても、まずかさ張ることは無いでしょう。
パンツもあらゆるところで活躍すると思います。
オーバーシャツ、ロングシャツの重ねなんて特に使いやすいですね。
軽快に動く時間がこれからやってきそうです。
余談ですが、静かに合わせたこれは100年ほど前のアンティークリング。
シンプルな中にひっそりと忍ばせる個性。
新たなアンティークの数々、そのうち皆さまにお披露目となります。
お楽しみに。
そしてもうひとつの特別な装い。
19世紀後半から1900年代初頭に作られたベルベットジャケット。
この年代特有の細くくびれたデザインは、アールヌーヴォーならではの女性的な曲線美。
いつも以上に背筋が伸びるような美しさがあります。
上質なベルベット地はとても柔らかく、生地が身体に寄り添ってくれるよう。
ミドルスリーブ、まるでボレロのような可愛さ…
そして裾にはシルクのプリーツデザイン。
ハンドで縫い付けられた仕事、この時代までこれだけの状態で残ったことが素晴らしいです。
合わせるスカートは1900年初頭から20年の間に作られたロング。
両サイドのポケットから裾にかけて伸びる生地の重なりは、ラップタイプのようにも見え
ロングに沿って伸びるラインはとてもキレイに写ります。
キレイ目すぎに見えないよう飾りボタンがいい仕事をしています。
裾をめくるとほつれ抑制のための、オレンジとホワイトのマチライン。
100年経っていてもモダニズムな印象があって本当に素敵。
女性の美しさがこの服には現れると思います。
アンティークベルベットジャケット
19世紀後半ー1900年代初期 アールヌーヴォー France
¥35,200 (32,000)
アンティークロングスカート
1900年代初期ー1920年代 France
¥23,980 (21,800)
こんなビンテージイヤリングも相性がいいですね。
特別な時間のための洋装、TPOを考えた少し整えた形。
いつもの時間に共用できるアイテム。
クローゼットを開けて、これから少し先を考えていきます。
katayama
<2月の営業につきまして>
2月は、第二火曜日(2/11)は営業日、第三火曜日(2/18)は振替で定休日となります。
ご来店の際はぜひご注意ください。
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